祇園祭を振り返って ー御神酒頂戴式ー

祇園祭の高揚した3日間もあっという間に過ぎ、気がつけば8月になりました。 初日の様子は先日お届けしましたが、その後の濃密な2日間を写真で振り返ってみたいと思います。

7月24日、祇園祭2日目。 この日は御神酒頂戴式が行われました。

この儀式は、祇園祭の当番の引き継ぎの際に、1年365日になぞらえて3升6合5勺(約6・5リットル)入る大杯になみなみとつがれた熱かんを飲み干すという、とても変わったお祭りです。

緊張感の漂う厳かな雰囲気の中、最初に全員に冷酒が振る舞われます。

そして、今回の当番町の新町のみなさんが順に列をなして飲み干していきます。こちらは数十人で2杯のお酒を飲み干します。

続いて、次回の当番になる田町の方10人で、3升6合5勺、3杯ものお酒を飲み干します。 羽織袴に身を包み、気迫が感じられます。

盃のお酒が無くなりかけては継ぎ足され、継ぎ足され、二人、三人がかりで手を使わず、顔を杯に近づけて代わる代わるのみ続けていきます。

最後には円陣を組んで飲み交わし、堅苦しい雰囲気の神事も、すでに宴会のような雰囲気に。

ようやく、最後の一人が飲み干し、頭上に高く掲げると、周囲からは拍手がわき起こりました。

文字通り体を張ったこの儀式、来年も同じ日の7月24日に行われます。

今回見逃した方、ぜひ来年ごらんください!

Photo: Nanae TSUCHIMA

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